製材所訪問

ご縁あって豊田の山間部にある製材所へ。
ここは建築の原点だ。
今まで何をやっていたんだろう。
カタログを見て世界中の建材を使ってきたけど、田舎へ通いだしやっと地に足が着いた思いです。

ここ数年、国産材や地産地消の地域材を使っていきたいという思いが強くなっています。
戦後の拡大造林は野放しのまま、田舎の風景を変え続けている。
確かに私達が購入した田舎の家に付いてきた土地も針葉樹林ばかり。
「嫁いで来た頃はこんな高くて大きな森じゃなかったんだよ」とお隣のおばあちゃんも話していました。
一方私達建築士はというと、世界中の建材が載ったカタログの中から商品を選び、遥か海の向こうから燃料を焚いて取り寄せ、使っていたわけです。
二十年以上建築の仕事をしていて燻っていた違和感の答えを明白に突き付けられた気がしました。
最近では、木材需要の約4割を占める建築業界で木材利用を推進するべく、大規模建築にも木造が採用できるよう防火上の規定などが変化しています。
2050年のカーボンニュートラルに向け国が打ち出している対策は、日本の森林の健全化にも貢献してくれるでしょうか。

地域で切り出された樹木が、ここで一次加工・乾燥・二次加工と工程を経て構造材や床材などあらゆる建材となり出荷されていくこと。
間伐材を有効活用しようと思うと寸法や量など大量生産品のようにはいかないこと。
夏の暑い盛り、今の時期は虫が付きやすいので伐採は冬の時期が向いていることなどなど。
カタログで選ぶ商品とは違う生ものの地域材。
その特性を理解して建築に活かしていきたい。

ところで製材所の事務所に鎮座する薪ストーブ。
もしやこれは…!うちと一緒だ!
一度見たら忘れない無骨でかっこいいデザインと機能性を兼ね備えた杉浦さんの薪ストーブ、一目惚れして問い合わせ譲っていただいたうちの薪ストーブは、リビングの完成を待ち侘びて倉庫に眠っています。
何とその初号機がこちらの製材所に。
まだまだ現役で活躍中とのこと。
なんだかご縁を感じます。

製材所の代表、Tさんの愛車!

豊田の山間部から本物を求める人たちへ供給される地域材。
薪ストーブだって木の車だって、Tさんの周りは本物で溢れてる。
飄々とした笑顔とフットワークでこんな若造に気持ちよく付き合ってくれるTさん。
田舎にはかっこいい人がたくさんいます。

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