中東情勢
中東情勢で揺れる建築業界。
先日お会いした、とある建築士さんのお話。
この方は元々国内大手の設計事務所勤務時代に世界中で大使館などの国家プロジェクトを手掛けてきた方で、源流を押さえた話をしてくれるので面白いのです。
前置きとして、大手メーカーの建材や設備はほぼ代理店経由で仕入れる事が多い。
先日とある大手メーカーのトイレを発注したら、代理店から「今無いんですよ」と言われたと。
そこでメーカー担当者へ直接連絡、本当に在庫ないの?と詰めると、
・・・・。・・・実は・・。
個人ですか公共ですかとメーカーに聞かれ、公共建築だと答えると出してくれたらしい。
晴れてその物件分のみが代理店に流れて仕入れられたと。
そもそも大手はリコールなどに備えて各品番100台程の在庫は常備しているので、在庫が無いなんてことは無いはずとのこと。
なんか変でしょ?
それから建材。
雨樋なんかもプラなので、これから数十%値上がりするとの噂で持ち切り。
そこでメーカーに直接聞くと、値上げしないと言う。
ちゃんと在庫はあると。
ナフサも今のところ供給されているんだと。
ただし、工場というのは、ナフサの「安定供給」を前提として全てが成り立っている。
なので今は供給されていても、いつ止まるかわからない不安定な状況では人材配備など含めて稼働に慎重にならざるを得ないという事情はあるらしい。
ということは、今ナフサが足りないわけじゃない。
足りなくなるかもっていう「不安」が元凶なのかも。
値上げしないという良心的な企業でも、工場はナフサが減らされたり止まったり値上げされた時の大打撃が不安で縮小は余儀なくされる。
それゆえにやっぱり値上げせざるを得ないかも。
施工業者は、在庫切れや値上げが不安で買い占めに走り、ナフサ関係ないでしょっていう金属系の建材まで買い占める業者や転売ヤーも。
メーカーは買い占めが不安で出荷を制限し、値上げしてそれを抑制する。と公には言っておいて、しめしめ単価を上げるチャンスと指を鳴らしているかも。
とにかくそんな「不安」を発端に、様々な思惑で現状が形成されているのでは。
夫の周りでも現場が止まり遊んでいる(仕事がない)職人さんもちらほら。
この建築士さんのとこにも今月だけで何人も職人さんが営業に来ているらしい、お宅は現場が止まってないと聞いたのでと。
来月からボード類が値上げ。
夏にはおさまるんじゃない?と建築士さん。
だって、あるから。本当は。
じゃあ価格はどうなるのでしょうか。
値上げしたって一部が儲かるだけで、庶民の収入は増えない。
高い建築費を払える一部の人のものになっていくのかな建築は。
そうすると着工件数は落ちる。
結果、建築業界全体が縮小する。
ブーメランが返ってくるのでしょうか。
もうばかみたいなので、ある程度自分で出来る事はやれた方が良い。
DIY、私たちは大賛成です。


