6)強制終了-山ちょこへの道-

子供を二人産んでからも子育てに仕事に走り続けていた私は、自分の身体からストップをかけられてしまいました。
何度も倒れ救急車のお世話になり、次第に「また倒れるんじゃないか」という不安が不調に輪をかけて、気づけば心身ともにボロボロに。
ある日、「景子ー、景子―!」と夫が声を掛けるので振り返ると、当時5歳と3歳の息子達が私を一生懸命呼んでいたのですが、その声が私には聞こえていなかったのです。
どんな雑踏でも、シャワーを浴びていたって居間にいる自分の子供の声だけは絶対に聞こえていたのに、大声で泣く子供の真横でかーかー寝られる夫に「呼んでるぞ」と言われた時、もうすべてが、ぷつん…と真っ暗になってしまいました。
蟻地獄へ引きずり込まれるように母としても強制終了となり、名古屋の実家へ頼ることに。
2016年、夏の出来事です。

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