古巣のみんな

独身の頃、パワハラ三昧のなかなかな会社に勤めていた事がある。
その当時の同僚達と十数年振りに再会した。
あのストレスフルな環境でふるいに残った精鋭達。

人に文句ばかり付ける社長は、それゆえに審美眼のある人だった。
だから扱う商品も建築も洗練されていて他では手に入らないデザインのものばかり。
無垢の一枚板は厚みやエッジや脚のデザイン、それらのバランスでセンスが決まるし、生け花もセンスのいい花屋さんが定期的に入ってくれていたし、造花だって自然素材の思わず手に取ってしまうような本当に素敵な商品を扱っていた。
私のいた建築部も癖強のデザイナーが一貫して担っていてそんな独特な環境で染みついた美の基準を私達は共有している。

それを作り上げ売り、利益をしっかり確保するという高度な能力を社員や取引先の業者さん含め厳しく求められ続けてきた。
パワハラ幹部を上手くやり過ごし過酷な仕事をやり切ってきたスタッフ達は、みんなタフで能力があり、何より人間力の高い人ばかり。

久しぶりに会ったみんなは相変わらずセンスがいいし、でもみんなキツかった当時とは全然違う、クシャクシャのとっても良い笑顔をしていた。

あのブラック企業で働いた4年間がなければ、今の私はない。
もっと自分に緩いままだった。

コンプライアンスとか退職代行とか、叱らない子育てとか、厳しさに触れるチャンスが失われている。
厳しさって本当にいらないのかな。
そして同じ釜の飯ならぬ、支給された菓子パンでみんなで徹夜して仕事した絆って、意外と一生もんなんだけどな。
古いんかなー

とにかく最高に楽しい夜でした。

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